たまたま3+1日本画(13回)を終えて
展覧会をやる以上、見に来ていただいた方々がなにか感じるものであり、次回に興味を持ってもらえるものでなくてはと思うと、まだまだほど遠いような気がします。それを知ることも大事だと思っています。
私のおせっかいからのスタートだったと思いますが、私もそれだけでは終わらないよう努力はしているつもりです。
作家同士でそれぞれの姿勢で作品を描ける事、よりよい作家に育つため、作家同士が協力する必要も感じています。そこには師におとなしく従い、師よりみとめてもらおうという姿勢に終始し作家が育つのだろうか。反動として良くないライバル意識が生れ、かげ口、けおとし、何んでこんなに仲が悪いんだろうという状態がグループに育ってしまうのでしょう。
長い作家活動するにはいろいろな試練があり、互いに協力しながらそれぞれが良い作品を描けるよう努力する事に気付いてもらいたいと思っています。
この会は三年間の付き合いですが、本当はその後がとても大事だと思っています。
私もここへ来て多摩美を出たから多摩美だけを盛り立てるという考えから、一つの出合から生き生きとした作家活動が出来るきっかけになる関係を作ってゆきたいと思っています。
平成十三年九月二十五日 伊藤髟耳 |